ブログ人生を賭けて書く(←言い過ぎ!)
選手が貰うのは年棒だけではない、今日はこの皆さんが知っているようで知らない?
ちょっとマニアな話について書きます。(今日はマジメに書きます)
まず、この年金制度はNPBによって運営されており、対象者は選手だけでなくコーチや
審判員も対象に含まれます。
次に年金の受給資格ですが、在籍10年以上が対象で受給される金額も在籍年数に応じて
↓の(表1)のようになっております。 ※ 表1・3の金額は年額、表2は総額
なお、年金は55歳から受給されますが、選手の要望次第で年金の代わりに一時金を
受給することもできます。ちなみに10年以下で引退した選手も一時金は受給できます。
もちろん在籍年数によって金額は違いますが・・・。 ※(表2)参照
そして、年金を受給するために選手は当然、年金保険料みたいなものを支払わなければ
なりません。選手の負担する額も在籍年数に応じて、↓(表3)のように決められています。
・・・・・・。でもこの負担額って、選手にとってはかなりオイシイ制度ですよね?
ただこの内容で順調に行けば?NPBの負担が増大してしまい、制度は破綻してしまいます。
恐らく、普通の企業年金と同じような運営(詳細は不明)でしょうから、破綻しないためにも
早急に制度内容を改正した方がいいでしょうね。(余計なお世話か?)
現在、すでにこの問題も協議されているという話らしいが・・・。
少なくともこの年金問題を上手に解決すれば、プロを目指すアマチュア選手やその親御さん達
から『「プロ野球」への就職はギャンブルだ!』と少しは思われにくくなると予想できますし
「プロ野球への就職」という(少ないながらの)信頼感を外部にアピールすることもできますので
この年金問題は、NPBは真剣に検討するべきだと思います。
それにしても、選手の受給額は果たして高いのでしょうか?それとも安いのでしょうか?
この判断は人によって意見が分かれるでしょう。個人的には『少ない』って思いますが?
てか、負担額は在籍年数でなく、年棒で決めた方がいいような気がする・・・。
何億も貰っているベテランで、負担額0円って選手が結構いますからね〜。
ちなみに海の向こう(アメリカ)では、受給対象者はメジャー登録者のみ!
全選手の9割を占めるマイナーリーガーには支給されない。しか〜し!仮にメジャー登録が
10年以上の選手には、年額およそ16万ドル(約1900万円)!!しかも45歳から。
日本とはケタが違いすぎる・・・(;´▽`A``
ちなみに日本人選手では唯一、野茂英雄投手が満額受給の有資格者です。
※ マイナーリーガーの件ですが、1日でもメジャー登録すれば受給資格は発生します。仮に
現役時代で1日だけしか登録されなかった選手でも、5万円ほどの一時金が受け取れるそうです。
ただ、アメリカは年金を運営するための原資が大きい上、日本とはシステムが根本的に
違いますので、日本の年金制度とは一概に比較はできませんのでご注意を。
最後に余談ですが、NPBとは別に選手会では「退団金共済制度」というものを作っています。
内容はいわゆる「貯金」とあまり変わりありませんですが、1口10万円で最高50口(500万)を
年間で積み立てます。
ちなみに在籍7年以上の選手には、積立額・利息に加え、功労金が支給されることになっており
この制度には大抵の選手が加入しているらしい。
そりゃそうだろう。現役時代には一般サラリーマンより多くの給料を貰うし、退職(引退)も
普通の人よりはるかに若い年齢でしなきゃならんのだから・・・。
てなわけで?プロ野球の世界では、独自の年金制度や積み立て制度があります。
これを頭に入れた上で、今後の契約更改ニュースを見てみると、ちょっと面白いかもしれません。
『あ〜、この男なら積み立て増額するんやろうなぁ〜』とか『パ〜ッと使いそうだ』とか
引退選手に対しては『こいつ高額年棒やけど貯金してそうにないから、年金じゃなく
一時金で受け取って、翌年の税金に充てそうだ』とか、珍妙な妄想が膨らみまくりか?(笑)
選手の皆さん、お金の運用方法は有効に!